2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
本書は資本論第2、第3まで説明してあり、第1巻だけで入門書として出回っている本ではない。 しかも、著者は「革命的熱情」がある。 佐藤優の資本論に関する本を読むなら本書を読んだほうがいいと私は確信した。 早く、本書に私は出会いたかった。
本書は、神話化されている土井たか子を55年体制の産物だ、見抜いている。 市民派学者の視点が見た日本保守政治の有為転変。 最後近くに書かれた総がかりへの肯定は疑問はある。 現在の安倍政権へ至った歴史的な流れがわかる。 安倍政権は突如として保守層か…
「日本論」の決定版。不朽のロングセラー。 本書で、オウム真理教から安倍政権、ブラック企業の労務管理、大日本帝国軍の統率、ほか日本特有の集団力学、組織方法がわかる。 もっとも本書には、オウム真理教や安倍政権、ブラック企業、大日本帝国といった名…
安倍政権は企業主義の国家作りを目指しているだけである。企業が自由に動けるには個人の自由を踏みつけにして良い、という政治である。だから、東京オリンピックはボランティアを募る。企業主義とはグローバル企業の自由を日本で発揮してもらう、だが、そう…
日本で生きる人で生きにくいと感じる方は本書を読んで、生きにくさの謎が解けるはずです。 日本人は「論理的垂直性」ではなく「情緒的水平性」で判断しているということである。
なぜ、関西生コンが生コン業者との連帯的な協同組合運動をしているのか。それは大手ゼネコンから不当にダンピングされる生コン価格を生コン事業者の協同組合でダンピングを抑え、価格安定にして、生コン労働者の賃金下降を止める戦略である。ということは生…
東京オリンピックのボランティアは「報酬を求めない無私、日本人すごい」という安直な物語の再生産でしかない。 もはや、日本はこんな程度の薄ら寒い物語装置でしか「国家統合」ができなくなっている。 安倍政権による沖縄への強硬な弾圧がもはや「国家統合…
「和」「横並び」「出る杭は打たれる」の「日本人社会」は、とっくに階級社会であることを「認めたくない」。その「認めなさ」が自己責任であったり、税と社会保障の一体化といった消費税アップだったり、そして企業と一体化してしまうサラリーマンだ。もう…
迷惑学というとてもニッチな学問である。 いかにして迷惑行為をなくすのかの様々な組織の提案も紹介している。 例えば、暴走族の名前を「珍走団」と言い変えれば、暴走族をやるものは減るだろう、と書いてあるが、残念ながら、警察署が「元・暴走族の〇〇が…
現在、私が読んでいるフレドリック・ジェイムソンの「アメリカのユートピア」は国民皆兵制にして二重権力を企てる、という構想が書かれてある。 本書を読むと「革命への志向」が衰えていないことに驚き、ただただリスペクトする。そして、リベラルだとか右派…
石破茂をタカ派といって現在、非難する連中はそれこそ安倍晋三の論理に組み込まれてしまっている。 なぜなら安倍晋三は、石破茂の第2項を削除する法改正案を「危険、タカ派、国民から信頼されない」と断じているのだ。そして、だったら、安倍の自衛隊を第3項…
もう治安維持法も特高警察もいない。日本は見かけ上ではあるが、主権在民の民主国家である。その民主国家で生きている以上、われわれが天皇などかばう必要性は一切ない。私たちは天皇を批判しても国家から弾圧される国ではなくなったのだ。仮にそれが建前と…
軍部の暴走を止めることができない「君主」では、やはり、戦争責任がある。なぜなら「君主」には直近の軍部でさえ暴走させないようにする「能力」がなければ、国家などいつも反乱されてしまうではないか。つまり、軍部の暴走だから云々カンヌンは昭和天皇ヒ…
安倍晋三は憲法第9条に自衛隊を書き込むというお茶を濁すことでしか「改憲」を唱えることができない。そのことが、柄谷行人が述べる「憲法の無意識」である。憲法第9条に賛成するにせよ、反対するにせよ、それは日本人の無意識に沈潜してしまっている。柄谷…
押しつけというのなら昭和天皇戦争犯罪を免責して、生きながらえさせたそのアメリカの判断が「押しつけ」だよ 名付けて「押しつけ昭和天皇ヒロヒト」 戦後直後の日本国民は昭和天皇ヒロヒトへ怒りしかなかったんですよ。 徳田球一が日比谷公園で天皇打倒演説…
私たちはいったいいつになったらおぞましき「国体主義」から解放されるのか。 なぜ、私たち人民が戦争犯罪者・昭和天皇ヒロヒトの苦悩などに「共感」しなくてはいけないのか。 見損なったぞ昭和天皇ヒロヒト そして、われわれは極東軍事裁判を茶番と断じる。…
昭和天皇がどう言おうが、われわれ平和と正義を愛する人民は公正と正直の名のもと、昭和天皇ヒロヒトの戦争責任を言及する。 その言及こそ、殺されたものたちへの供養だ。 なぜ、われわれが加害者昭和天皇ヒロヒトの苦悩とやらに従う必要があるのか。なめて…
日本人がいつまでも被害者意識でアメリカからの外圧といい続けている間は、その日米同盟とやらは、見直されさないでしょう。なぜなら、自民党ほか保守層はアメリカからの軍事的要請を必要としているからです。彼らは、自分たちのホンネをアメリカに肩代わり…
矢部さんは単に陰謀論だから、日本人の被害者意識へフォーカスするだけの無根拠な検証なき説です。アメリカへ責任転嫁することで、結局、自民党を助けているんですよね。そもそも、大日本帝国はポツダム会談を調印した時点で日本国憲法のような民主的なあり…
本書には発達障害者には土踏まずがない人が多い、と指摘している。 たしかに、私もない。 その他、感覚過敏を治す運動の数々が紹介されている。 そして、なによりも、本書の最大の主張は、感覚過敏は、成人は自分で治し、子供は親御さんが治すのである、とい…
いかにブラック企業に負けないかという方法論とブラック企業で働くその実態が示される。 本書で初めて知ったが、職務級は政府も提案しているが、その職務級は「職務級」と似て非なるものである。 労働組合の再生こそが、労働者の権利を守る、という基本スタ…
ブラック企業のキングだよ、大東建託! 大日本帝国の流れをそっくり継承している。 最悪な企業が大東建託だ。 ちなみに著者プロフィールが岡山出身なので、岡山・倉敷について書かれてあるのか、と期待したが、倉敷については書かれていなかった。 倉敷も大…
読むのに一週間かかった。 資本主義の原型は、自由帝国主義はジェノヴァ、国家独占資本主義はヴェネツィアというのが著者の分析である。その自由帝国主義の原型が、オランダ、イギリス、アメリカへ継承される。 最後に日本が出てくるが、本書自体、1994年出…
アメリカ白人労働者階級の現在の真実を分析した研究書ともいうのか。 ヒルビリーと呼ばれるアメリカ白人労働者階級は、人種差別を専門職エリートから押し付けられている、と著者は述べている。 本書では、アメリカ白人労働者階級が伝統、家族を守る「保守的…
っていうかさ、自民党総裁選で自民党議員が安倍を支持しても結局、冷や飯状態の議員もいるのではないか。 自民党本部「安倍を支持したからお前はその功で地位アップだ。」議員「やったー」自民党本部「今の地位の下働きから半歩あがるだけだ」とか、え?それ…
グーグルのマインドフルネスとEQの結合プログラムのサーチ・インサイド・ユアセルフを作り出したチャディー・メン・タンによるサーチインサイドユアセルフについての本。 メンは、中国系のとてもユーモア溢れる男だ。 驚くべきは本書が生まれたその素の「…
私は一個の人間として平和を希求し、戦争反対の立場である。 現在の日本社会は、この当たり前の一個の人間の表明が「左翼」「リベラル」とレッテルを貼られてしまう狂った状態である。 これは、右翼でも脱原発という言い方がすでに「レッテル」が前提の思考…
マインドフルネスとアメリカ企業との関係を描いたノンフィクションものといってよいです。 冒頭、スティーブ・ジョブズとマインドフルネスとの関わりのエピソードから始まり、パタゴニアやビル・フォード、グリーンマウンテンコーヒー、リンクトインなどなど…
マインドフルネスの創始者がマインドフルネスの方法や現代文明についての省察を著わした本です。 僕は、実は今まで、マインドフルネスをネットの「情報」だけで一知半解で行っていましたが、それは間違いでした。 ズバリ、本書を読まないと、マインドフルネ…
僕は考えるには、菅野完がいなくても森友問題は発覚しただろうから、その森友問題を強調して、菅野完の性犯罪をタブー化するのは、倫理的に見て間違いである。権力闘争以前に、倫理が重要。日本会議にしても、菅野完以外の青木理氏が追及している。菅野完が…