非正規の待遇改善が現在の格差社会の本質的改善ではない
非正規の待遇改善が現在の格差社会の本質的改善ではない。その正社員、アルバイトといった呼称はあくまで会社側が名づけた「身分」でしかない。本質はその「身分制度」である。
バブル時期はアルバイト時給は正社員より多く、正社員がよく「アルバイト」へなろうかなあなんて言っていました。ですが「身分」はある。
ちなみに労働法は無期雇用、有期雇用、派遣労働者しかない。だからハロワ検索は定めなし、定めあり、とわかれ、フルタイムとパートにわかれていく。
正社員とは何か?フルタイム無期雇用労働者であり、手当や退職金、賞与が付帯としてある、という存在である。
非正規雇用はパートもしくはフルタイム有期雇用、手当が交通費、寸志程度、退職金なしという存在である。
この違いは「能力」ではない。なぜなら、日本企業は一括採用であるから「仕事能力」であるわけがない。それは身分である。身分であるから世襲やコネもある。
会社がつけたメンバー間の身分呼称である「正社員」「アルバイト」という労働者も無自覚に口にしている。
さて、待遇改善に一番、着手しなければならないのは「労組」です。失業者が存在したらそれこそ連帯で生活扶助をしなければいけません。行政の失業手当だけでいいいんだよ、という労働者はバカです。困った労働者を助けるのが労働者です。それがコミュニズムです。