読書の記録162 論文の書き方 澤田昭夫 著 講談社学術文庫 2018//12/24
著者の政治観は右派ということがわかるが、それはともかく、論文を書くにあたって、論文を書くことに迫られない私のような人間にとってもとても便利な知的ツールが本書です。
図書館の使い方やレトリックの使い方、本の読み方、そして話し方等、すべてマスターすれば一流のインテリゲンツィアになれます。
ちなみに、佐藤優がしきりに述べる「問題の場」と「問題」を混同してはいけない、は本書からの教えのようです。
「問題の場」というのは「障害者」と設定すれば、「問題」とは、本書では「トピック」と記述されているが、「障害者雇用において精神障害者の雇用を増やすにはどうするか」というような「解決が目指される事柄」です。ですので「問題の場」だけ設定してそこでぐるぐる止まっていてはいけません。時間の浪費です。ですので、文章を書く時にも迂闊に「〇〇が問題だ」と書くのを慎むようになりました。