読書の記録69 資本の謎 世界金融恐慌と21世紀資本主義 デヴィッド・ハーヴェイ 著 2018/06/07
本書の解説が伊藤誠というのが、私としては少し落胆です。
アカデミズムのマルクス経済学者が、反資本主義を明確に唱え、変革を呼びかけるデヴィッド・ハーヴェイの本書の解説にはふさわしくないのではないだろうか。
とはいいつつ、本書の内容は素晴らしく、「資本論」を経済分析のツールで事足れり、という多くの学者や文化人と違い、世界を変革するには「資本の謎」を暴くことだというような態度です。
必読の一冊です。