本書は、誤解される発達障害の知識を正しく伝える本である。
発達障害は、著者によると、それは、発達凸凹とよぶ脳の機能であり、それは正しい支援教育がなされれば、「障害」へ至らないのだ。
では、昨今、話題とされる「大人の発達障害」とは何か。
それは発達凸凹が「障害化」してしまって成長してしまったのだ。
その「障害」の「原因」は、いじめや親の虐待や社会へ出てからの軋轢である。
発達凸凹が「障害」へと至ると、二次障害が起きてしまう。その二次障害こそが「発達障害」が「障害」と化したその姿である。
特別支援教育がなされないと、ますます「大人の発達障害」は増えるであろう。