発達障害が治ると幸せは掴めるのか?
僕は発達障害が治ったからどうなの?という考えです。
現在の社会環境では、たとえ健常者でも「生きづらい」世の中です。格差や奨学金、消費税など。健常者になればバリバリ働けるとも言えない。非正規かもしれない。つまり、治ったところで、光明があるわけではない。
ただ、健常者だと、劣悪な社会環境に耐えられるタフさがあるのかもしれない、という期待があるだけでそうではないと私は考える。
私やあなたが現在苦しいのはその「発達障害」だけが原因なのであるとは言えないからだ。
あなたが貧困だとすれば、それはあなたが置かれた環境があなたをそうさせたとしか言えないのだ。もし、あなたがシングルマザーの子どもで自分の母が再婚し、再婚相手が暴力亭主でいつも虐待を受け、児童保護のために養護施設に入れられ高校をいじめで中退し、仕事は非正規で食いつなぎ…という環境だとしたら、発達障害だけが原因で貧困ではない。その環境でも健常者なら上手く人生を切り抜けられる、とは言えないからだ。
自分の苦しみは一体なんなのか。どこから来るのか。
一つだけに原因を見つけ、納得していてはいけない。
苦しみの真の原因は意外なところにあるものなのだ。