読むのに一週間かかった。
資本主義の原型は、自由帝国主義はジェノヴァ、国家独占資本主義はヴェネツィアというのが著者の分析である。その自由帝国主義の原型が、オランダ、イギリス、アメリカへ継承される。
最後に日本が出てくるが、本書自体、1994年出版だから、驚異の日本成長のことまでの部分までしか書かれていない。
ネグリとハートが誤読し、アメリカの次は日本だ、と本書に書かれてあると捉え、著者はそんなことは書いていない、と前書きで述べている、確かに著者のいうとおりである。
柄谷行人が、本書を推薦していたのは、訳者の一人に娘の柄谷利惠子さんがいるからか。