テンプル・グランディによるアスペルガーへのアドバイスと日本の自称発達障害支援者のアドバイスの大きな違い
アメリカの動物学者であるテンプル・グランディンは自身がアスペルガーの当事者である。そのテンプルは日本の自称支援者とはうってかわり親身にライフ設計を本でアドバイスする。
テンプルはまず大テーマから語る。もっとも本はそんな風には書かれていないが、明らかにその記述は大テーマであるアスペルガーにとって人生の幸せとは?から始まる。そしてその大テーマの幸せを実現するには「人生にとって仕事とは」という中テーマに入り、その中テーマへの答えとして、アスペルガーが向く仕事を早くから見つけるとよい、というアドバイスを述べる。そして、親に対しては、子供がアリを歩くのが好きな子供だったらそういう方向へ早く教育していくのが得策と考えでアドバイスする。アリなら、ちなみに、さかなくんではなく、昆虫くんか。日本の昆虫くんは「手塚治虫」ですが。話はそれましたが。
そしてその前提があって、人と仲良くという「日本の自称発達障害支援者」のテクニック講座みたいなペラペラみたいなことをいうが、テンプルはテーマがしっかりと土台になっており、説得力があるのだ。だが、日本の自称発達障害支援者はテーマがまったくないので、いったい、なぜ、その報連相だとかあいさつだとか身だしなみだとか身につけなければならないのかが、皆目、根拠もなく、まるで浮遊した言葉が回っているだけで、そんな言葉に踊らされるのは「論理力」がない連中だけだろう。
大事なことは、アスペルガーにとって人生の幸せとは?ということである。その幸せが、たかだか「報連相」したくらいで実現できると思える方が極楽とんぼだし、たかだかコミュニケーション能力とやらを身につけて仲間とわいわいすることが人生の幸せではあるまい。
日本の自称発達障害支援者の軽いペラペラな言葉は、企業社会に合わせるには、というそれだけの全くもってつまらないたわごとである。
個人の幸福を考えていないんですよね。日本の自称発達障害支援者は。
報連相しようが、相手がそんな相談もちかけないでくれ、それから、報告はいいが、遅い、遅い、といわれておしまい、が日本のブラック企業ですよ。
結局、企業に合わせても裏切られて二次障害へなるだけですよ。
そうならないためにテンプル・グランディンのような実利思考を身につけよう。