「韓国」の「自信」、対照的な「日本」の「怯え」
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とエズラ・ヴォーゲルが評価し、「ルック・イースト」とアジア諸国から呼ばれた日本は、アメリカやソ連が軍拡競争、西洋諸国が景気が振るわないことも手伝って相対的に経済大国の位置を確保でき、その確保が「大日本帝国の残滓が起こす困ったこと」を先送りできていた。当時も「大日本帝国の残滓の困ったこと」は目立ったところでは過労死、企業内の研修という形で表面化していた。
ちなみに日本人は当時、南アフリカから「名誉白人」と呼ばれていた。
その先送りが平成の30年も超えて今なお持続しているのが現在の日本である。
もはや、相対的な経済大国の位置の確保できない現在、過去の大日本帝国が行った侵略戦争で起きた数々の犯罪を隠蔽できなくなった。それは、経済関係、政治関係といった「力」が逆転してきているからだ。
安倍首相が「頭にきた」とまったく幼稚な感情を吐露しているのに対し、文大統領はいたって冷静である。韓国もまた実質、日本に比肩する経済大国の位置を占め、もしかするとアメリからみた東アジアの重要国が「韓国」へシフトチェンジしたことも考えられる、そうだとすればパワーポリティックスバランスからみて「韓国」の自信は理解できる。
だが、国内引き締めからくる不満を吸収するために敵国を作り政権維持を図るしかない安倍政権は、韓国へまるでブッシュ息子がイラクや北朝鮮を悪の枢軸呼ばわりしたかのような「疑似大国政治」を見せつけ、国内も海外も落胆させている。それは安倍晋三の「怯え」でしかない。