注意欠陥多動性症候群者が衝動的かつ不注意に書いてしまうブログ

49歳、注意欠陥多動性症候群及び自閉症スペクトラムと診断され、今までの人生で上手く行っていないことに納得できました

僕の発達障害は、ADHDで、ジョブス的罵倒型です。 僕は正社員だった頃は、アルバイトから店長から客から気にくわない奴は罵倒しまくっていました。 パワハラ正社員でした。 告白します。 その後、うつを発生し、休職、離婚、失業、借金、自己破産、職を転々。 そして、約5年後に契約社員。 疲れてくると、罵倒の癖は治らず、4年後は、懲戒解雇。 その前に、郵便局の対応が悪く、カウンターにあるプレートを下に叩きつけるつもりが、局員にあたり、暴行罪、罰金10万。労役が嫌なので、派遣へ無理やり入り、再就職手当で、払いました。 この10万が痛く、いまは、罵倒はありません。 私は衝動型のADHDです。

読書の記録59 発達障害と呼ばないで 岡田尊司 著 2018/05/18

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本書によると、ADHDは原因遺伝子を刺激した結果ということである。つまり、養育環境が大きい。
確かにそう言われると、我が実家の父は、僕の原因遺伝子を刺激した、と思えてきたw

本書によると、ADHDは肥満と同じで、つまりは、環境が決めているのだ、ということだ。
肥満も、遺伝性より環境ですからね。

本書は、軽症発達障害を非定型発達と呼び、それぞれの特性を伸ばす教育を提案する。

私が「非定型発達」という言葉に感じたのは、希望へ向かう提案だということだ。
そして、多数派でしかない定型発達から外れているからといって、障害とまで呼ぶのは?と疑問を呈している。
著者の岡田氏は、少年医療刑務所の勤務経験もあり、その施設で出会った少年との交流もエピソードとして挟まれ、とてもハートフルな仕上がりにもなっている。
発達障害は、遺伝子、脳の器質と思い込んでいる人こそ読んでほしい一冊である。

本書によるとジョブズも養育環境が不安で愛着障害で、見た目はADHDそのものだが、ジョブズには現金なところがあり、ある学校の先生がジョブズが良い成績をとったら報酬を出して、ジョブズを成長させた。視覚空間型は職人タイプになりやすい。
日本の教育は、官吏養成所のようなところだから、職人タイプの視覚空間型は、どうしても、劣等感を持ちやすい。日本の現在の本質的な問題はその職人タイプが若くなるにつれて、その日本の官吏養成所教育で、育っていないことなのだ。

ある子供を、発達障害としてその枠に押しこめるのではなく、むしろ、特性を伸ばすには、親や教師、支援者の「愛着」が最も大事だと説く本書は、未来を切り開く一冊であることは間違いない。