読書の記録103 サーチ・インサイド・ユアセルフ チャディー・メン・タン著 英治出版 2018/08/11
グーグルのマインドフルネスとEQの結合プログラムのサーチ・インサイド・ユアセルフを作り出したチャディー・メン・タンによるサーチインサイドユアセルフについての本。
メンは、中国系のとてもユーモア溢れる男だ。
驚くべきは本書が生まれたその素の「サーチ・インサイド・ユアセルフ」という従業員研修プログラムは、グーグルの20%ルールがを使い、著者のメンがマインドフルネスの専門家と打ち合わせたりセッションしたり会合したりといった「時間」から生まれた。
グーグルの20%ルールとは、業務時間内の20%は企業の革新性のため、自己の興味あることに取り組んでよい、というグーグルの方針である。(これが日本企業だと業務時間外で自己の興味あるどころか自発性の名のもと企業に貢献できるにはと何やら作業させられるQCということになる。)このグーグルの「自由な企業文化」が生んだのがサーチ・インサイド・ユアセルフである。そのサーチ・インサイド・ユアセルフを生んだメンは暖簾分けのようにサーチ・インサイド・ユアセルフ・インスティテュートという会社を設立した。
日本企業がアメリカ企業に負けるのはわかる。
日本企業はいつまでも大日本帝国の軍事モデルが組織論で、それは旧態依然とした、まったく機動性がない組織だからだ。
ちなみに、著者のメンは幼かったころはアジアで育った。当時のアジアで子供を育てるのは大変だったろうと述懐している。そんなメンのサクセスがこのサーチ・インサイド・ユアセルフだ。