お任せ民主主義とは?
お任せ民主主義とは、主権者たる我々国民が、本来、国民に存する主権を代理の政治家などへ移譲しすぎてしまっていることから来る一種の主体性の放棄である。
それが進むと、政治家へ先生などと呼び、賄賂がはびこり、という主権を貨幣を介在させて譲渡する、という状態になり、商品へ変化する。
そして、日本では不思議なことが起きている。
法人企業からの自民党への献金は、主権が法人に存在しないのに、まるで、主権を譲渡しているかのような納得性がなぜか社会通念的に介在してしまっているが、法人企業には主権がないから、主権がないのに献金を渡して企業の意志を自民党へ仮託すること自体、政治的混乱のもとである。
仮に大富豪のおっさんが個人名義で賄賂を使い、自分の政治的意志を主権を譲渡させて達成するのは、決して良いことではないが、理解範疇である。
だが、なぜ、法人企業という主権が存在しない人工物が、自民党へ献金できるのか、選挙権もない法人が、なぜ、今や政治的な一大勢力と化したのか。
それは、何なのか。
ちなみに、経団連中西会長は国民の反対にあっているから原発をとめたほうが良い、ということを述べたが、中西会長はそんな他人任せのようなことより、献金を止めれば良いではないか。それが、中西会長が述べた「民主主義を守る」ことになるのではないか。