読書の記録32 世界文明一万年の歴史 マイケル・クック 2017/12/04
読書の記録32です。
本書によると、聖書とは古代文字文化の一つであり、他は失われたが、聖書だけは、献身的な一神教徒により書き継がれ、現在にまで存続できた、のである。
確かに、なぜインドは単なる亜大陸ではないのだろうか。
そのような問いが、章立てで続く。
簡潔な疑問に答える知的な本でもある。
ちなみに本書は「人間は非常に順応性はあるが、外国の方法に従って先祖伝来の文化を捨て去ることを後ろめたく感じる。こういう状況で自然な反応は妥協することであり、中でもナショナリズムはこうした妥協策の別称である」と的確な指摘をしている。
日本史に今度は興味が湧いてきた。世界史の中の日本、という存在は、極めて、興味のある分野である。
読書期間 2017/12/04~09