差別は心の問題ではない、「不当な差別」という社会の問題である
差別は「人の痛み」ではない。不当な差別。ということです。 傷ついた、とか、そんなことではない。
この差別定義が日本人はわかっていないから、「かわいそう」だの妙な心問題へすり替えられ、社会の構造的不当差別が見抜けないのだ。そして、せいぜい言えるのは「小川榮太郎や杉田水脈」は「言葉の暴力」という幼稚な議論です。
差別が不当な差別という定義であれば、もっとも差別が凝縮しているのは、雇用現場で現れる。
「ゲイのお前は気持ち悪い」までは暴言、「ゲイのお前は気持ち悪いから降格」というのが不当な差別。なぜなら仕事上の能力を公平に見ず、属性だけで判断している。そのことが不当な差別です。ゆえに同一価値労働同一賃金が実現できない日本企業の賃金体系は「不当な差別」です。