単なる広告でしかない「CM」にアート性を込めたがる者たちの悲惨さ
西武の例の広告が女性差別だとかあれこれ言われていますが、西武の例の広告のようなアート風な広告は糸井重里や川崎徹が作り出した路線です。当時の吉本隆明が絶賛した。ちなみに、吉本隆明は高橋源一郎のさようなら、ギャングたちも絶賛する。西武の例の広告の「私はは、わたし」というコピーを見て、糸井のおいしい生活から何も変わっていないことだけを私は確認するだけである。CMディレクターの頭はまだ、バブルかもしれない。当時は広告批評という雑誌もあり、単なる「CM」がいかにもアートであるかのように批評する全くくだらない雑誌もあった。
バブル前だからかもしれないが浮かれていたんでしょう。同じように大島渚もカンヌ映画祭へ出品し、その服装から受ける印象からなのか知らないが、淀川長治は大島渚監督は浮かれていますねえ、と嫌味を言っていた時代でもあった。