読書の記録104 アメリカを動かす「ホワイト・ワーキング・クラス」という人々 ジョーン・C・ウイリアムズ 著 集英社
アメリカ白人労働者階級の現在の真実を分析した研究書ともいうのか。
ヒルビリーと呼ばれるアメリカ白人労働者階級は、人種差別を専門職エリートから押し付けられている、と著者は述べている。
本書では、アメリカ白人労働者階級が伝統、家族を守る「保守的な層」ということを示しているが、その「保守的」も社会の上部から押し付けられたものなのではないか。本書にはそんなことは書かれていないが、私はそう感じた。
民主党がアメリカ白人労働者階級を見捨てたと同時にトランプがそのアメリカ白人労働者階級を掬ってしまったことも述べられている。
このままトランプ政権が続いてよいのだろうか。
それを食い止めるには、アメリカ白人労働者階級の立て直しをしなければいけないだろう。