もっと若いときに、岩田靖夫さんの本に出会っていれば、と感じました。
教養とはこんな本のためにあるんだよなあ。
こういう本を学校教育で子供たちに読ませるべきです。
カールバルトがモーツァルトを神の息吹きだと讃えた言葉をさりげなく書いてしまう本書にわたしは早く出会いたかった。
今、私は読み終えたが、アリストテレスの政治哲学である中間の国制が最もよい、というスタンスからロールズ、ノジック、テイラーの政治哲学を吟味している。
本書は、マルクスは避けている。
マルクス嫌いの自称保守、自称リベラル、自称中道は本書を読んだ方がよい。
政治哲学に関する記述を除いては、私は素晴らしい倫理書と考えます。