読書の記録44 官僚階級論 佐藤 優 著 2018/04/14
本書のプロローグで、民主党政権崩壊にいかに官僚が関わり、第2次安倍政権を官僚がいかに歓迎したかが書かれてある。
官僚階級を論じるのに、ユダヤ・キリスト教から柄谷のトランスクリティークまで縦横無尽に知的資産を使用する。その知的胆力はまさに、怪物、である。
本書は、官僚が新自由主義を採用し続けることが国家と社会を破壊へ導くと指摘している。
著者は、デモには反対しないが、より大胆な改革は、官僚の知的な上昇だ、というようなことを述べている。