みなし労働は市場原理から見て詐欺である
みなし労働とは、労働力商品を資本家が、その実労働にではなく、みなして商品代を払ってしまうことである。
市場原理から見て、それは詐欺である。
わかりやすくいえば、サービスを受ける前に、お前のサービスは、〇〇円くらいだろ、とそのサービスにではなく、勝手に支払う側が値段を決めている状態と同じである。
労働力商品の販売価格である賃金を、みなして資本家が支払うということは、成果とはなんら関係ないではないか。
成果であれば、みなすことはできない。
裁量労働のうたい文句である仕事が早く終われば早く帰ることができる、だが、あらかじめみなされているから、それは原理的にできない。
成果主義であれば、後からその実労働の成果を見なくては成果など測りようがない。
職務遂行や勤務態度は、その実労働を資本家が見ないとわからないのに、先に料金設定したみなしが、なぜ、後からわかる成果と「リンク」できるのか?
エロいやつならこういえばわかる。
あなたが、ソープランドへ行き、ソープ嬢に対し、ソープ嬢のサービスをみなして先にあなたが、店側ではなく、あなたがそのソープ嬢のサービス料金を設定してしまうことだ。
しかも、時間無制限ソープサービスなのだ。
この喩えが、裁量労働とみなし労働を端的にわかりや
すく説明できている、と自分では誇ることができる。
商品代を支払う側がみなしてはいかんよ。
もっとわかりやすくいえば、お前の働きは、せいぜいそんなものだ、と働きを見る前に、勝手に、働く側へ金を支払う側が勝手に決める「強盗」のような形態が、裁量労働であり、みなしである。