帝国主義支配を平和だという倒錯 鎌倉孝夫 著
新自由主義・原発・アベノミクス・安倍政権・安倍政権軍事戦略を精緻に実態分析を行い、批判を加える。
鎌倉氏は、安倍がいかに大日本帝国を夢想しようが、グローバリズム化した現在の資本主義では実現しない、と見抜き、むしろ、その大日本帝国志向が、戦争国家アメリカに利用されている、と指摘している。
武器輸出は財界の希望であり、それは、財界が朝鮮戦争、ベトナム戦争で経済成長した「体験」から離れないからだ、というようなことも指摘している。だが、その武器輸出もまた、軍需産業を国家的事業の中国やロシアとの競争で勝てるわけがない、とも指摘している。
新自由主義の潮流にわれわれ人民は団結・連帯して闘おう、と提案をする。
この本を読んで宇野経済学がなんちゃらとペダンティックなことをレビューすること自体が、ナンセンス、である。
これは、闘争を人民へ呼びかける理論書である。
闘争は終わらない。
人民の必読書だ。