読書の記録1 例外時代 マイク・レヴィンソン 2017/12/30(2018へ数えます)
こんにちは、50にしてADHDの診断を下されたひでひでです。 読書の記録2018年最初の1です。 ===================================
政府の計画が繁栄を約束する、というのはまがいものだったのだ、と、西ドイツのカール・シラーの例を出して、第2賞は、締めくくるが、それに、わたしとしては、ソ連と日本の通産省をつけ加えたい。
本書を読むと、規制撤廃のその大きな原因は、ブレトン=ウッズ体制をできなくなったドルの世界に出回っている供給量に対し金が交換が困難であることと、OPECの台頭であることがわかる。規制撤廃は、ニクソン、フォード、そしてジミー・カーターの時代も進行していたことがわかる。
カーター時代は、主にエネルギーに関して、である。
日本がアメリカへ輸出をしだしたのは、オイルショックにより、石油を手にいれるための外貨稼ぎだということがどうやら始まりのようだ。
そして、自動車産業が日本の輸出商品のかなめになったのは、繊維をアメリカに輸出し、大統領から首相へ頭ごなしに怒鳴りつけられ、通産省が、輸出商品を自動車に舵を変えたからである。
主だったエピソードを書いたが、つまりは、経済においては、成長することが奇跡である、ということが、歴史的事実から、その主題が浮き彫りになるのである。
サミュエルソンの言葉が引用されている。
「20世紀の経済発展のような黄金時代はもう訪れることはないだろう」
読書期間2017/12/30~2018/01/05