ときどき政治社会系記事№11 なぜ、中間層に生活保護削減の危機がうまく伝わらないのか 2017/12/17
こんにちは、50にしてADHDと診断されたひでひでです。 今回も福祉制度について書きます。 ===================================
中間層というホモ・エコノミクスに、藤田孝典的な啓蒙がなんら役に立たないのは、生活保護削減とともに、あらゆる福祉の切り下げが起きる、と警鐘するが、ホモ・エコノミクスである中間層は景気が悪ければ仕方がない、とホモ・エコノミクス的な合理性で判断するので、普段、福祉に関心がなく、経済成長しか、関心がない中間層には、それが届かないのだ。
つまり、生活保護削減に反対するものは、当事者でしかできない。
そもそも、中間層の家計コストが異様にかかるという生活苦に生活保護はなんら助けにもならない。
中間層を救えない生活保護とは、つまり福祉とはなんなのか?である。この視点が、自称福祉好きにはない。自称福祉好きは、経済学的思考がないのだ。現在は資本主義社会でもあるのにかかわらず。
だが、福祉からではなく、ホームレスの抵抗から入った湯浅誠には、藤田にはない経済学的思考がある。
それが、湯浅と藤田の違いだ。
われわれ人民は湯浅誠のように、抵抗するための論理として、経済学的思考をベースに考えなければいけない。生きるための経済学だ。
福祉はともすると、人民を隷属させてしまうリスクはある。その隷属のコントロールが、生活保護削減でしかない。その削減に唯一、抵抗できるのは、当事者の生活保護受給者であり、その受給者が法と知識で武装したときから、削減への抵抗闘争は始まる。
サミュエル・スマイルズの自助努力とは、当事者が抵抗するために「剣」を持ったときのことでもある。
自助努力とは、社会変革の学習や運動を当事者が中心に行う闘争の謂である。